感謝を言葉に、未来へ一歩ずつ
ずっと、朝起きるのがしんどいと思っていた。
起きる時間になっても、しばらく動けない日が続いていた。
将来の不安、毎月の支払い、思い通りにならない現実。
仕事に問題はないが、人と接することにとても疲れていた。
そんな朝、ふと考えた。
「もし布団が札束になっていたら?」
「もし美女10人に囲まれて目を覚ましたら?」
……もっと気持ちよく起きられるだろうか?
くだらない想像をしているうちに、ふと気づいた。
「もしかしたら、不安があるのはみんな同じなのかな」って。
そう思った瞬間、少しだけ心が前向きになった。
だからこそ、自分が誰かを励ませる人間になろうと思った。
働けなかった時期、ずっと家にいると、逆に働きたくなった。
自分の存在価値がわからなくなるからだ。
子どもにも、父親として頑張る姿を見せてあげたい。
昔は仕事でほとんど家にいなかった。
今は違う。
朝、学校に行く姿を見送れる時もあるし、帰りを待つ日もある。
「おはよう」と言われても、
「いってらっしゃい」と言われても、
「うん…」としか答えられなかった私。
でも今は、自分から「おはよう」「いってきます」と言えるようになった。
感謝の思いを言葉で伝えよう。
「ありがとう」
よろこびを分かち合おう。
「良かったね」「すごいね」
苦しくないわけではないけれど、
必ず未来に向けて良い方向に進んでいると信じている。
小さなことかもしれない。
でも、私にとっては大きな一歩だった。
明日もまた、ちゃんと「おはよう」と言ってみよう。